まねたり!

ぼんくらリフレ派のゆるい経済ブログ

デフレなのは心が豊かになったから?

 

 

モノが売れないのはさとり世代が増えたからか?

デフレでモノが売れないって言うけどさ、単に物欲に余り興味が無い人が増えてるだけでは?

仙人みたいな人が増えて来ただけってこと?

仙人は言い過ぎだと思うけど、まぁ草食系みたいな、さとり世代的な人が増えて来たことが、社会全体の消費低迷に繋がってるんじゃないかなと。

んー、、、なるほど。

実際おいらは、それなりに美味い飯さえあれば後は特に欲しいもの何て無いし。高級猫缶でも普通の猫缶でもどっちでもOK。こう言う、物欲に興味が無い人達のことをマクロ経済ではどう扱うのさ。

基本的には、経済学では人間を「欲望の生き物」として扱うから、そう言うさとり世代な人は経済のモデルからは外れちゃうんだな。

じゃあそれはマクロ経済の盲点だな。おいらは図らずも経済の新説を発見してしまったようだ。さとり世代の増加がデフレに影響を与えている!

(笑)まぁネコ次郎が言うようなことを主張している論者は、他にも色々といるみたいだけどね。ただ僕としては、「欲が無くなった」と言う表現にいくばくかの疑念を抱いてしまうんだな。例えばさ、ネコ次郎君は猫缶なら何でもいいみたいなことを言ってたけど、同じ値段で同じ品質・同じ味の猫缶があったとしてだね、片方は賞味期限ギリギリ、片方は賞味期限に余裕があるとしたら、どっちがいいと思う?

 

そりゃまぁ・・・鮮度がいい方がいいかな。

消費期限に余裕がある方ね。じゃあ、価格も品質も味も同レベルの猫缶があったとして、片方は普通、もう片方は健康に良くて、脳細胞が活性化して頭が良くなったり、血がサラサラになったり、痩せる効果がある猫缶だとしたら、どちらがいい?

そりゃまぁ・・・健康にいい猫缶だな。

なるほど。じゃあ同じ猫缶が二つあったとして、片方はそれ以上特に何も無く、もう片方は松坂牛や星野リゾート宿泊券が当たるかも知れない、抽選券がおまけで付いてる猫缶だったとしたら、どっちが欲しい?

そりゃ・・・当たらないかも知れないけど、何も無いよりは抽選券付きの猫缶が断然いいな。

ほら、欲があるじゃん。

そうだね。まさかおいらにこんなに欲があるとは・・・。

まぁそれが普通何だけどね(笑) 一見物欲に無頓着なように見えても、付加価値が無いものよりは付加価値がある方が欲しいと言うことは、結局欲があると言うこと何だよね。今って昔と違って、コンビニの惣菜にしてもクオリティが高いのが多いし、安さがウリの外食チェーンにしても、プロの料理人が唸るようなレベルのものが多い。だから、全体として商品のレベルが上がって来たから、一見物欲に無頓着な人が多いように見えるだけ、って言うのが結構あると思うんだよね。

そういや吉野家の牛丼も相当試行錯誤して作られたみたいだしな。

さっきの思考実験でも分かったように、付加価値を付けてみたら、付加価値が無いものよりはそっちの方がいいと思う人が大体普通だよね。だからモノが売れないって言うのは、ミクロで見れば、そのお店の経営努力が足りないと言うことになるんだけど、マクロで見た時にこれが全体的に起こっているとしたら、お店の努力不足では無くて、デフレだからだ、と言う結論になる訳だよ。そしてそのデフレが何で起きているかと言うと、貨幣数量説では、モノが多くてお金が不足しているからだ、と考える訳ね。

さとり世代の人が増えたからじゃないのか。

さとり世代の人が増えて来たこと自体は僕は特に否定しないけど、それがモノが売れない決定的な要因とまでは言えないんじゃないかなと思う訳。もしかすると嗜好が多様化してるだけかも知れないし。

しこーがたよーか?

例えば米が売れなくてもパンが売れてるのであれば、米が主食の人が減ってパン食の人が増えてるだけ、と言うことになる訳だよ。米だけ見れば不況だけどパンを見たら好況だったら、食のチャンネルが多様化して、米の支持層がそっちに吸われてると言うことになる。本当に全てにおいて物欲が無い人と言うのは、そうはいない筈何だよ。減量中のボクサーみたいに、何か確固たる意思があって禁欲的な生活をしていると言うようなのでは無い限りはね。

なるほどにゃー。

■まとめ■
  1. マクロ経済学では人間を「欲望の生き物」と考える。
  2. 物に頓着しないと言っても、付加価値が無い商品より付加価値のある商品の方が欲しいと思うのであれば、それは物欲がある証拠。
  3. 社会全体としてモノが売れてない場合、それはお店の努力不足では無く、デフレが影響しているとマクロ経済では考える。